亀時計

ゾウガメの心臓は、1分間に6回ほどしか打たないとされます。ヒトはおよそ60〜70回。心拍で時間を数える生き物だとしたら、亀の世界では時間が約10分の1の速さで流れている——のかもしれません。

あなたの1分0.0秒このページを開いてから
亀の1分0.0秒心拍換算・約1/10の速さ

あなたが1分せかせかした間に、亀はまだ6秒しか使っていません。

ジョナサン換算

世界最高齢の亀・ジョナサンは1832年ごろ生まれ。あなたの年齢を入れると、亀時間に換算します。

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『ゾウの時間 ネズミの時間』とは

この亀時計の元ネタは、生物学者・本川達雄さんの『ゾウの時間 ネズミの時間——サイズの生物学』(中公新書、1992年)という有名な本です。テーマはずばり「動物の体の大きさで、時間の流れ方が違う」こと。

本川さんによれば、動物の時間は体重のおよそ4分の1乗に比例して長くなります。体重が16倍になると、心拍も呼吸も寿命も、時間はぜんぶ2倍ゆっくりになる——という関係です。ネズミの心臓は1分に600回以上打って2〜3年を駆け抜け、ゾウの心臓は1分に30回ほどでゆっくり数十年を生きる。

そして有名な計算がこちら。哺乳類の一生の心拍数を数えると、ネズミもゾウも約20億回でほぼ同じ、とされます。つまり「心拍」を時計の針だと考えれば、ネズミの一生もゾウの一生も同じ長さ。速く生きるか、ゆっくり生きるかの違いだけ——。この考え方が「体の大きい生き物ほど、体感時間はゆっくりなのでは?」という想像につながります。

亀は哺乳類ではないのでこの計算の対象外ですが、低代謝・低心拍・長寿という組み合わせは、まさに「ゆっくりの時間」を生きる体そのものです。190歳のジョナサンにとっての1年は、私たちの5か月ほどの感覚なのかもしれません。せかせかした日は、上の亀時計を眺めてください。まだ6秒です。

※ 心拍数・体感時間はいずれも推定や仮説を含みます。亀に時計の感想を聞けた例はまだありません。